家づくりへの情熱

2014/12/19

【住宅】『フィリピン』から社員が来ました

フィリピン人の大工さんや左官屋さんが8人、アサヒグローバルに入社しました。フィリピンで50人の面接と能力判定テストと性格テストをして、その中から8人を選びましたから『なかなか優秀』です。毎年10人くらいずつ入れて、3年後には30人にする計画ですね。

 

1980年に日本の『大工さん』は94万人いました。そして25年後の2005年には40万人が大工を廃業してしまって、54万人になってしまいました。しかもこの54万人の中の20万人は『50歳以上』の大工さんでした。ですから10年後の2015年には20万人は60歳以上で、もう現場での仕事はできませんから、2015年の大工さんの数は『34万人』。そしてまた10年後になれば日本から『大工さん』が消えて無くなってしまうんですね。(チョット大げさですが、大体本当です。)

 

当社には今40人の大工さんがいますが、来年は契約440棟(注文住宅)ですから、一人当り11棟の現場となります。しかし『上棟』ができません。1回の上棟(棟上げ)に大工さん一人ではできませんから、4、5人の大工さんが協力するのですが、それが年間440回あれば、それだけで『2,200人の大工さん』が必要ですね。もう無理です。

 

そこで当社では上棟の大工の棟梁1人に4人のフィリピン人大工をつけて工事をする計画です。8人だと1日2現場で300日で600現場の上棟ができますね。なかなか計算通りには行きませんが、なんとかなるでしょう…。それ以外にいくつもの木造住宅の『特許工法』や『認定工法』がありますし、木造住宅を製造する『名古屋工場』と『四日市工場』も完成しました。当社では『住宅受注』は450世帯ですが、それ以外に『アパート・マンション』と『高齢者住宅』を合わせると年間1,000世帯の受注です。大工さんだけではなく、建設現場の職人さん不足をしっかり解決しないとやっていけませんね。

 

フィリピンはいい国です。明るくて楽しい人間性で神様を信じていますから、皆さん誠実というか、お人好しというか両親や兄弟や友人を大切にしていますね。しかし経済的には貧しい国です。人口が9,230万人で世界第12位なのに、GDPは41位ですし、1日2ドルで生活する人が国民の40%(3,842万人)います。

 

しかし大金持ちがいっぱいいるんですね。数十人の地主で国土の半分を所有していたり、財閥がいくつもあって経済を支配しています。政治腐敗も深刻ですし、人口爆発でいつも食料不足ですね。農業も林業も外貨獲得のために輸出していますから、食べる物がなく、山はハゲ山になってしまって国の経済はいつまでたっても良くなりません。

 

ですから『出稼ぎ国家』で、国内に全く仕事がありませんから、海外に出て働いて家に仕送りをするしかありません。今回も50人の希望者から8人を採用しましたが、弟を学校に行かせたい。父の病気にお金がいる。妻と子供2人の生活費を稼ぎたい。家を建てたい。土地を買って農業をしたい。独立してビジネスをしたい…一人一人にはさまざまな理由がありました。

 

さてフィリピン社員は法的に3年間しか日本にはいられません。反対に『3年間帰れません』ね。家族と離れての3年間ですから、胸が痛みます。ですから私は父親代わりをすると決心しています。何があってもこの8人は立派に育てて、一人前の職人にして、国に帰ってもお金持ちになれるよう、やさしく、厳しく指導するつもりです。

 

人の幸せのために、仕事を通じてお役に立てることほど嬉しいことはありませんね。私自身もあと『3年間』66歳になるまで社長として頑張りたいと思います…。その後は会長です。

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